【AHORAについて】アップサイクル活動の目指す未来
2026-06-27

こんにちは、阿比留です。
AHORAとしてモノづくりを始めたのは
「今、海ごみ問題が起きている中で、今、私たちは何をすべきか」
を作品を通じて世に伝えていきたいというのを以下のブログで綴りました。
AHORA | 【AHORAについて】対馬でアップサイクルを始めた理由
ahora-online-store.com僕にとって、モノをつくること自体はゴールではありません。目的ではなく、手段に過ぎません。
そして、モノづくりを続けるなかで、僕の中には少しずつ、その先に目指したい景色が見えるようになってきました。
今日はその、これから僕が目指したいゴールや未来について綴ります。
1. 「アート」としての価値

僕は、AHORAの作品を「エコグッズ」として届けたいわけではありません。
「環境にいいから買ってください」ではなく、まず「きれいだな」「なんだろう、これ」と心が動く。そして、手に取って、初めてそれが海洋ゴミであること、そしてその背景が伝わり、役目を終えて捨てられたはずのものに、もう一度命を吹き込み、新しい価値として暮らしのなかへ循環させていく――そうした営みごと感じてもらうこと、その巡りを、僕は大切にしています。
単純に「ゴミ」という入口ではなく、作品自体が人を惹きつける美しさを持っていることがとても重要だと思っています。
正論だけでは、人の心はなかなか動きません。
だからこそ、僕はこれらの作品に、エコグッズではなくアートとしての価値があると考えています。アートは、作り手の想いや問いを、作品という形にのせて人に届けるもの。だからそこに国境も言葉もいりません。政治や国籍、立場の違いも関係なく、静かな問いかけとして人の中に残っていくと僕は信じています。
だからこそ僕は、モノをつくることだけに留まらず、海辺でゴミを拾うことも、それを作品に生まれ変わらせることも、海を越えて人と出会うことも――その一つひとつの行為と、そこに込めた想いの全部をひっくるめて、ひとつの大きな「アート」として世に届けていきたいと考えています。
捨てられたものを拾い、つくり、人とつなぐ。その一連の流れそのものを、僕は「アップサイクルアート」という一枚の作品として、これから世界に向けて表現していきたいと考えています。
2. 「アップサイクルアートから創る、人の輪」
海洋ゴミ問題は、世界中の人間の問題です。国籍は関係ありません。多くの人が手と手を取り合えば、それは大きな力になり、海洋ゴミの解決につながっていくと考えています。
海はつながっている。だから、人もつながれる。僕が活動している国境の島・対馬という小さな島から、僕はそれを証明していきたい。捨てられたものが価値を取り戻すように、分断された人と人も、もう一度つながり直せると思っています。
アップサイクルアートから創る、人の輪。海洋ゴミから生まれたこの活動が、いつか国を越え、世界をつなぐ小さな波の一つになることを、僕は考えています。

対馬は、日本本土よりも韓国のほうが近い、まさに「国境の島」です。だからこそ、ここは人と人、国と国をつなぎ直す舞台にぴったりだと感じています。
その一環として、僕は日韓の交流イベントにも取り組んでいます。同じ海を挟んで暮らす日本と韓国のアーティストや人々が、対馬という場所で出会い、ともに手を動かし、作品を生み出す。言葉や立場が違っても、「海を守りたい」「美しいものをつくりたい」という想いは、きっと一つに重なるはずです。
海から流れ着いたゴミが、国境を越えて人をつなぐきっかけになる。そんな小さな証明を、この島から積み重ねていきたいと思っています。
3. モノづくり含め、全てが「アート」

ここまでお話ししてきた、モノづくり、交流。一見すると、バラバラの活動に見えるかもしれません。
でも、僕の中ではこれらはすべて地続きで、ひとつの大きな「アート」に繋がっています。
海辺でゴミを拾うことも、それを時計や作品に生まれ変わらせることも、海を越えて誰かと出会い、ともに手を動かすことも――どれも根っこにあるのは同じ問いです。「今、海ごみ問題が起きている中で、今、私たちは何をすべきか」。その問いに、僕は手を動かしながら答えようとしている。だから、つくる行為も、人と出会う行為も、僕にとっては地続きの表現なんです。
絵を描くことだけがアートではないと思っています。何を拾い、何を生まれ変わらせ、誰と手をつなぐのか。その選択の一つひとつに想いを込めていく営みそのものが、僕にとっての「アート」です。
ゴミを拾い、つくり、人とつなぐ。その営みのすべてをひっくるめて、僕は一枚の作品として世に届けていきたいと思っています。





