AHORA

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AHORA

OCEAN PLASTIC ART

UPCYCLE ARTIST

DAIKI ABIRU

SCROLL

対馬の海岸に打ち上げられた大量の漂着物

ARTIST STATEMENT

私は日本の長崎県・対馬という場所で、海洋の漂着物をアップサイクルしてアクセサリーやインテリア作品を制作している。

長崎県・対馬は日本と韓国の間に位置する国境の島。多くの生きものや観光客が訪れ、美しい山や海が残る、日本の中でも自然豊かな場所のひとつである。一方で、地理的な要因から海流に乗って多くの海洋ゴミが海岸に打ち上げられている。

私と父はこの対馬の出身で、約20年前、子供の頃に父に連れられてきては海で遊んでいた。しかし今では、子供の頃にはなかった大量の海洋ゴミが海岸に流れ着いているのが現状だ。インターネットでも「対馬に多くの海洋ゴミが流れ着いている」という記事を目にするようになった。子供の頃に遊んだ対馬の自然を知っている私は、その現実に強い憤りを感じた。

対馬に流れ着く海洋ゴミは、韓国や中国をはじめ海外のものも多い。海はすべて一つに繋がっているからだ。この海洋ゴミ問題は日本だけでなく、世界中の人間の問題だと捉えている。元々は誰かが使っていたものが、人為的・自然的な理由で海に流れ出てしまう。そもそも多くの人が使うプラスチックが海洋ゴミ問題に繋がっていることを、身をもって知る人は少ない。

だから私は対馬に戻り、ここで海洋ゴミを使ったアップサイクルを始めた。多くの人にとってゴミでしかないものに、もう一度価値を与える。作品に人の想いが乗ることで、海洋ゴミ問題を知らない人・身近に感じたことがない人にも、考えるきっかけを作りたい。小さなことでもいい、一人ひとりが行動に移して、美しい海を守っていきたい。

それが私にとってのアートであり、対馬の海への恩返しだと考えている。

WORKS

地球

地球

MATERIAL
ポリタンク(青)、漁具のカゴ(緑・水・白)
SIZE
10.63IN × 10.63IN

人々が生きているこの地球の素晴らしさと大自然の偉大さを表現してみました。青と緑が深く溶け合うこの盤面は、見る人の緊張を静かにほどく色。気持ちを地に足のついた状態へと戻していく感覚があります。慌ただしい一日の中で、ふとこの時計に目をやる数秒だけでも、あなたの心が静かに凪いでくれましたら幸いです。

ウォーター

ウォーター

MATERIAL
漁具のカゴ(水・白)
SIZE
12IN × 12IN

水のような流麗な色合いや水の泡を表現してみました。白と淡い青が絡むこの作品は、空間に余白と透明感をもたらし、頭の中の雑音を薄れさせる色。見ているうちに、思考のスピードがゆるやかになっていきます。忙しい一日の終わりに肩からふっと力が抜け、穏やかな夜を迎えられますようにという願いを込めました。

大理石

大理石

MATERIAL
漁具のカゴ(白・黒)
SIZE
10.63IN × 10.63IN

美しい大理石のようなマーブル模様をイメージして作りました。黒・白のコントラストは、空間に引き締まった緊張感と品格を与えます。モノトーンは集中力を高め、余計な感情を排して思考をクリアにする色。迷いの多い日々の中で、自分の心に真っ直ぐ人生を歩めるようにという願いを込めました。

月

MATERIAL
漁具のブイ(白)、漁具のカゴ(灰)
SIZE
10.63IN × 10.63IN

灰色の流れる模様と白のチップを月に見立てて作りました。銀を含んだ灰色は、感情を高ぶらせず、心を中立に保つ色です。派手さはないけれど、見る人の気持ちを静かに整えていきます。眠る前のひととき、この月があなたのそばで静かに光っていますように。今日がどんな日であっても、穏やかな夜が訪れるような願いを込めました。

陽

MATERIAL
漁具のブイ(赤)、漁具のカゴ(白)
SIZE
10.63IN × 10.63IN

太陽の陽をイメージして創作しました。深い赤は、空間に情熱・エネルギー・温かみを宿らせる色。赤は血流を活性化し、気持ちを前向きにして、行動する意欲を引き出します。沈んだ朝も、疲れた夕方も、この太陽があなたを照らし、また明日も歩き出せる小さな力になれますようにという願いを込めました。

不死鳥

不死鳥

MATERIAL
漁具のカゴ(水・黄・白)
SIZE
10.63IN × 10.63IN

伝説の不死鳥は燃え盛る炎の色ですが、「再生」や「癒し」を表現するために、強いエネルギーを放つ「青い火の鳥」というイメージで作りました。青と黄と緑が調和したこの作品は、見る人の気持ちを明るく持ち上げる色。黄色は希望と前向きさを呼び戻し、創造性を高めます。何度つまずいても、あなたがもう一度立ち上がれますようにという願いを込めました。

THE PROCESS

01

素材を集める

素材を集める
02

洗浄・裁断・仕分け

洗浄・裁断・仕分け
03

溶かす

溶かす
04

型枠にはめる

型枠にはめる
05

塗装・装飾

塗装・装飾
06

完成

完成

アクセサリー

黒い手袋でリングを仕上げる手元
ペンチでアクセサリーを組み立てる作業の様子

壁掛け時計だけでなく、対馬の海岸で採集した海洋プラスチックや漂着物を、リング・ピアス・イヤリングといった小さなアクセサリーへと仕立てています。

ひとつとして同じ色や模様のないかけらを、ひとつずつ手作業で研磨し、金具を組み上げていきます。海を旅した素材が、身につけられる小さな作品として生まれ変わります。

BIOGRAPHY

阿比留 大貴

UPCYCLE ARTIST

阿比留 大貴

DAIKI ABIRU

長崎県・対馬在住。海に潜ってサメやクラゲと泳ぎ、流木や水中の漂着物を集めて漂うのが好き。

instagram

海洋プラスチックや流木をマテリアルとするアップサイクル作品ブランド「AHORA」を設立。ルーツである対馬の海岸から素材を採集し、壁掛け時計や造形作品へと変換する活動を続けている。

アップサイクル作品は「対馬の海を守りたい」という想いから始めた。作品をご購入いただくことが海洋ゴミに対する意識の変容に繋がり、その販売を元に、将来的にはゴミ拾い活動などへもあてていきたいと考えている。

作り出す色合いや模様は、手に取ってくださるお客様の心を見つめ直すきっかけになればという気持ちを込めて制作している。小さくとも一歩ずつ、人生を前向きに進んでいけますように。

ACHIEVEMENTS

  1. 2026.06

    ART EXHIBITION「WABI SABI」IN NEW YORK に参加

    ニューヨークで開催されたアート展「WABI SABI」に参加。海洋プラスチックの作品を国際的な舞台で展示した。

  2. 2026.05

    第二回 LOHAS FEST AWARD IN OSAKA でグランプリを受賞

    万博記念会場で行われた第二回 Lohas Fest Award の授賞式でグランプリ賞を受賞した。

  3. 2025.11

    共同個展「UPCYCLING OCEAN PLASTIC」IN NEW YORK に参加

    海洋プラスチックのアップサイクルをテーマにした共同個展に参加し、AHORAの作品を国際的な文脈で展示した。

  4. 2025.09

    日韓アート共創イベント参加

    日韓のアーティストが交流し、海洋プラスチックアートの新たな可能性を探るイベントに参加した。

  5. 2025.01

    個展「海運品」開催

    対馬・半井桃水館にて個展「海運品」を開催。海洋プラスチックと流木を用いた作品群を展示した。

EXHIBITIONS

円形に配置された海洋プラスチックの時計群

共同個展

「UPCYCLING OCEAN PLASTIC」 IN NEW YORK

地球という星を大事にしていきたいという想いと、開催地ニューヨークには多くの人種や文化が存在し、多種多様な人との混じり合いとして、地球以外の星の模様を表現してみました。

海桜をイメージした3点の時計作品

ART EXHIBITION

「WABI SABI」 IN NEW YORK

UMIZAKURA

海の中に咲く花という意味を込めました。地球という惑星に桜が咲き誇り、そして海藻が生い茂る。それらを海を旅して採集した海洋ゴミで表現してみたいと思い、海桜(UMIZAKURA)と名付けました。

時計という選択

海洋プラスチックで、なぜ時計を作るのか。

時計は時を刻むもの。今、誰かが仕事をしている間も、ご飯を食べている間も、友人と話している間も、海洋ゴミは増え続け、多くの海岸に打ち上げられている。

海洋ゴミ問題は世界中の人間の問題であり、一人ひとりが自分事として捉え、行動につなげなければ解決しないと考えている。「使い捨てプラスチックは使わない」「落ちているゴミを拾う」「人にゴミを捨てないよう声をかける」——何でもいい。ほんの小さなことでも、一人ひとりが自分ごと化して行動に移すことが大切だと思う。

海を長年漂ったプラスチックは、波と紫外線に削られ、世界に二つとない色と形を帯びる。そのプラスチックが今度は「時を刻む道具」になる——その皮肉ともいえる逆転の中に、深い必然を感じた。

かつて誰かに使われ、擦り切れ、忘れられて海へ流れ出したものが、今度は私の手で新たな役割をもって誰かのもとへ渡っていく。そのめぐりの中に、ドラマを感じている。

VISION

アップサイクルアートから、世界平和

海洋ゴミ問題は、世界中の人間の問題。国籍に関係なく、多くの人が手を取り合えば、大きな力になり、解決につながると考えている。

海はひとつながり。だから人もひとつながりだ。私が活動している国境の島・対馬という小さな島から、私は証明していきたい。捨てられたものが価値を取り戻すように、分断された人と人も、もう一度つなぎ直せるということを。

アップサイクルアートから平和へ。海洋ゴミから生まれたこの活動が、いつか国を越え、世界をつなぐ小さな一つになることを、私は信じている。

事例:日韓アート共創イベント

2025.09に両国のアーティストが対馬に集い、地元の人・地元以外の人たちとも一緒にアート作品を作るイベントを開催しました。

アートには政治が引いた境界を越える力がある。一枚の作品の前では、国籍も対立も存在しない。残るのは、人間同士が通じ合えるのだという確信だった。

海洋ゴミ問題は一人ひとりの問題の集合体であると理解し、その上で国を越えて支え合い、海洋ゴミを一緒に考える仲間が増えていく。私はアップサイクル活動を通じて、これからも「アップサイクルアートから、世界平和」を目指し、国際的な活動を続けていきます。

日韓のアーティストや地元の人々が集まった共創イベントの様子
日韓のアーティストや地元の人々が集まった共創イベントの様子
日韓のアーティストや地元の人々が集まった共創イベントの様子